第2回 情報リテラシーとは,eラーニングとは

「情報リテラシー」 という言葉が何を指すのかは 人によって文脈によって違うようです。 「情報リテラシー」や「eラーニング」を この科目ではどういう意味でとらえるのかを示します。

「リテラシー」という言葉

英和辞書で literacyを引くと,

literacy
  ━━ n. 読み書きの能力; 教養.
(出典: goo辞書 三省堂「EXCEED 英和辞典」)
などのように書いてあります。

また,同じ語幹を持つ言葉として,

などを挙げることができます。 これらを見ると,全て 「文字」 に関連した意味を持っています。 literacy も,元来は 「文字」 に関する知識を持ち活用する能力がある, という意味ですが, 広義では「文字」に限らず,なんらかの物に対する知識と活用能力がある, という意味で用いられます。

様々な「リテラシー」

literacy は複合語に用いられることが多く,例えば

などです。 それぞれ, 「〜に対する知識と活用能力を持っていること」 と考えれば良いでしょう。 これらの概念が出てきた背景には, 現在の社会において上記の「情報」や「メディア」などが, 「文字」と同様の重要性や有用性を持つという一般的認識があると思われます。 つまり, 上記の種々のリテラシーを会得していない人は, 「文字を読み書き出来ない人が,社会的に被る不便さや不利益」 に匹敵する「不便さや不利益」を被るのではないかという意見があることを意味しています。
「リテラシー」という言葉は, 人材育成などの分野では以前から良く用いられる言葉のようですが, 一般の大学生にはあまり知られていないようです。 私の担当したとある授業で, 「リテラシーという言葉を聞いたことがある人は?」と聞いたときに挙手したのは 35人中,数人だけでした。

タスク2 :
リーガル リテラシーとはどういう意味か,簡単に(20文字程度で)説明しなさい。 また,リテラシーと同様の言葉として, ケイパビリティ,コンピテンシーなどがありますが, その意味を調べ,意味の相違が分かるように簡単に(それぞれ30文字以内で) 説明してください。
あじさい