■ 情報リテラシーとは
そこで,
となるわけですが,何だか漠然としています。 「情報」という言葉の意味が広い範囲に渡っているからです。 以下で,少し具体的内容を見てみましょう。情報リテラシー = 情報に対する知識と活用能力を持っていること
私が大学時代に所属していた体育クラブの後輩で,
工学部 情報工学科の学生が2人いましたが,
2人とも「情報工学科はマスコミに関する研究をする学科だ」
と思い込んで入学してきたそうです。
コンピュータ嫌いの2人は,
「こんなはずじゃなかった」とよくぼやいていました。(^^;
◆ 狭義の情報リテラシー
狭い意味での「情報リテラシー」は, 「コンピュータ リテラシー」 を指していることが多いです。 つまり,
です。 具体的に列挙すれば,コンピュータに対する知識と活用能力を持っていること
- コンピュータ,OSの基本操作
- アプリケーションソフトの操作
- ワープロ
- 表計算
- 電子メール
- 作図ソフトなど,その他もろもろ
- プログラミング
- インターネットでの情報検索
またPCに限らず,携帯電話やPDAなど情報機器一般の使い方や, IT (ICT) 全般に関する知識も, 狭義の情報リテラシーの範疇に含まれることがあります。
◆ 広義の情報リテラシー
本来の定義である, 「情報に対する知識と活用能力を持っていること」 において, 「情報」の意味を広く取った場合, 以下のような事項を含みます。
- メディア リテラシー
- マスコミ,新聞等の報道を自分で判断して吸収できる
- Web,電子メールの情報についても的確に判断できる
- 「受け取り方」だけでなく「発信の仕方」も習得している
- 情報活用能力
- 情報手段に関する知識を持ち,取捨選択できる
- 情報の収集・判断・評価・発信ができる
- 情報技術の役割,影響を理解している
したがって,
と考えることができます。(ただし,右項の3つには,互いに重複する内容もあります。)(広義の)情報リテラシー =
コンピュータ リテラシー + メディア リテラシー + 情報活用能力
メディア リテラシー,情報活用能力については,次節以降でもう少し説明します。