第6回 eラーニングで行う利点と欠点
情報リテラシー教育をeラーニングで実施するには,独特の難しさがありそうです。
メリット,デメリットをまとめてみましょう。
■ 情報リテラシー教育はeラーニングに向いているか?
「eラーニングの学習環境を利用するために, もともと情報リテラシーを身に付けている必要があるんじゃないの?」というもっともなご意見はさておき (さておくな,と聞こえてきそうですが...), なんやかんや言っても, 「情報リテラシー教育もeラーニングで」 という考えからは多分もう逃げられません。 技術が生み出した新しい手法が一般に浸透してしまえば, 急速に旧来の手法から新しい手法へ移行が行われることは歴史が示しています。 (例えば,FAXでの文書送信が, 電子メール添付ファイルでの文書送信に変わってきたように。) 世の中で流通しているeラーニングコンテンツの多くは 情報リテラシー関連だという印象もあります。 実施上の問題点はいろいろありそうですが, eラーニングを積極的に利用することは避けて通れないでしょう。
最近,様々な大学で行われている CALL (Computer Assisted Language Learning) の例を見てもわかるように, 語学教育には,演習などの場面でeラーニングがぴったり合います。 動画,音声メディアが効果的であるとともに, eラーニングでの反復効果も活かせます。
それに対し,情報リテラシー教育には,eラーニングで実施する際にいくつかの問題点が考えられます。 単純な反復練習でやる気をなくすコンテンツを作りがちであったり, 「操作習得」と「倫理やセキュリティ学習」のバランスも悩ましいところです。
従来型の
- 教科書やハンドブックの書籍を用いた情報リテラシー演習
- 教員の画面を学生に見せながら行われる対面での情報リテラシー講義