情報リテラシー教育をeラーニングで行うことの利点

幅広い個人差に対応できる

情報技術の習熟度や習得速度は,非常に個人差が出やすいものです。 対面授業では,どの習熟度の学習者を主な対象として授業を行うのか,ということが問題となり,学習者の習熟度を見誤るしばしば意図通りに授業を実施できないことがあります。 (前提テスト的なものでクラス分けをして, 習熟度別に授業を行う方法もありますが, 端末室や授業時間など, 物理的要因で同時多人数のクラスで実施するのが避けられないことも多いです。) eラーニングコンテンツの構成を工夫することで, 習熟度別の学習が行えるようにすれば, 個人差が大きな場合も学習効果を最適化できます。

相互評価による刺激

学習者がeラーニングツール上で提出した課題や作品を, 学習者同士で閲覧できるように設定するのは容易です。 教員が評価するのとは違い,学習者同士で評価しあうと, 同じ立場ということもあって, 自分の足らなかった部分も見えてきて学習意欲もかきたてられます。

参考にできる教材見本,無料素材集あり

世の中では, IT関連や情報リテラシーの授業や講習会が様々な教育分野で数多く行われており,そのための教材を作成した人は,教材を自主的に公開してくれている場合が多いようです。 また,公的な機関が教育振興のために,情報リテラシー教育向けのデジタル素材を無償で公開しているサイトもいくつかあります。 これらをうまく利用すると効果的な学習コンテンツが作成できるでしょう。

eラーニングが特に効果的な部分もある

情報リテラシー教育の中でも「言語情報」の課題と考えられる部分,すなわち,情報技術の分野における用語や諸概念の理解には,eラーニングが特に効果的だと考えられます。 アニメーションなどを用いた解説で,より直感的に,より正確に理解できる利点があります。
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